So-net無料ブログ作成

キンボール(kimball)ピアノの調律・修理 [ピアノ調律]

01kimball_piano02.jpg
kimball(アメリカ製)のアップライト、アクション及び鍵盤のお預かり修理、調律、調整です。40年以上経過しているとの事で、予想はしていましたがハンマー、ジャック、ウィペン、ダンパーの多くにスティックが見受けられる状態でした。併せて鍵盤のブッシングクロスもすり減っていたのでこれもアクションといっしょにピックアップさせて頂き、まずはこれらの修理からです。

ハンマーバットのセンターピンを全て交換します。
02kimball_butt_pin_old_new.jpg
右上の長い方が新しいセンターピン、左隣のが40年以上経過したセンターピン。分かりにくいですが古いほうは表面がくすんで錆び、フレンジの回転運動の妨げとなりますので交換しておきます。

古いブッシングクロスは接着が切れていてポロっと取れたりします...交換です。
03kimball_butt_Bushing.jpg
センターピンを保持しているこの赤いブッシングクロスの両端のトルクを左右均等且つバットに最適なトルクとなるようリーマーで調整していきます。リーマーの削りかすが残らないようエアーでしっかり飛ばしておきます。

バットスプリングも弱っているようで、少し触っただけで折れてしまいました...交換です。
04kimball_buttspring_ore.jpg
バットスプリングはピンコードを通して保持。
05kimball_buttspring_new.jpg

革のブライドルチップも大分劣化...
06kimball_bridolchip_old.jpg

ブライドルチップも全て交換する事に。形が元の物と同じになるよう型抜きしておきました。
07kimball_bridolchip_new.jpg

バットフレンジのいくつかに割れが見られました。
08kimball_butt_ware.jpg

接着剤を圧入。
09kimball_butt_ware_repair.jpg

コーヒーブレイク。
coffee_colombia.jpg

ジャックフレンジの現状。センターピンがずれて右側に飛び出しているのが確認出来ます。
10kimball_jackcenterpin_tobidashi.jpg

ウィペンのセンターピンもずれて飛び出し、反対側はブッシングクロスが飛び出してます。
wippenpin_tobidashi.jpg

ジャックとウィペンのセンターピンを交換。
12kimball_jack_centerpin.jpg

こつこつ全て交換します。適正なトルクを意識しながら慎重に作業します。フレンジの木と木の接点も要チェック。
13kimball_jack_wippen_ing.jpg

各フレンジのセンターピンを交換している中で、時々とんでもなく太いセンターピンが入っている箇所がいくつかありました。
14kimball_pin_21_23.jpg
このピアノは #21 なのですが #23 が無理矢理使われている箇所が。これは以前誰かが打ち替えたことは想像に難くないですが、これは無いなぁ...

ウィペンヒールクロスも古いものを剥がして
15kimball_wippencloth_hagashi.jpg

全て交換。
16kimball_wippencloth_after.jpg

ダンパースプーンも研磨しておきます。左が現状、右が研磨後になります。
17kimball_spoon.jpg

ダンパーフレンジのセンターピンも交換。現状ではかなり抵抗があり、これはタッチを相当重くしていた筈。
18kimball_damper_centerpin01.jpg

ダンパーレバークロスにスプーンの跡がくっきりと。これも交換です。
19kimball_dampercloth_hetari.jpg

古いダンパーレバークロスを残らず奇麗に剥がして、
20kimball_dampercloth_hagashi.jpg

新しいレバークロスに交換。
21kimball_dampercloth_new01.jpg

こつこつと全て...
22kimball_damper_centerpin02.jpg

交換です。
23kimball_dampercloth_new02.jpg

何か変なダンパーレバースプリングが。換えられているようですが先端がはみ出してます...
24kimball_damperspring_bwfore.jpg

修正しておきました。
25kimball_damperspring_after.jpg

くすんだダンパーロッドは雑音の原因や動作の妨げに...
26kimball_rod_before.jpg

磨き直し。
27kimball_rod_after.jpg

次高音から上のダンパーが効かないとお客様が仰っていたのですが、原因はダンパーロッドを保持している部分のクロスのへたりが主で、ぶかぶかの状態の為動作不良。クロスの交換です。
28kimball_damperrod_before.jpg

Today's BGM
tokiasako.jpg
土岐麻子嬢のソロになりたての頃のヴィレッジヴァンガードでのLive。大石学さんのフェンダーローズのみで唄ってます。高音キーの不調をものともしない大石さんのピアノも素晴らしいですが、まだcymbals臭の抜けきらない土岐さんのあっさりした歌い方が良い感じ。

ハンマーの弦溝もなかなかの状態。
29kimball_hammer_genmizo.jpg

ファイリングしておきます。
30kimball_hammer_filing.jpg

鍵盤のバランスブッシングクロスもすり切れていました。
31kimball_balance_keybush_hetari.jpg

フロントブッシングクロスも同様にすり切れ。
32kimball_front_keybush_hetari.jpg

新しいブッシングクロスと交換です。
32_2kimball_new_keybush.jpg

スチームで剥がしていきます。
33kimball_iron.jpg

全て剥がしていきます。
34kimball_balancecloth_hagashi.jpg

全てのブッシングクロスを交換
35kimball_balancecroth_new.jpg

事務所の3Fで一休み。
kimball_office_sora.jpg

キャプスタンの頭も研磨しておきます。
36kimball_capstan.jpg
少しでも余分な抵抗を無くしたいですから。左が研磨後、右側が研磨前です。

鍵盤の張り合わせの部分が少し開いていました。
37kimball_key_ware01.jpg

接着剤圧入。
38kimball_key_ware02.jpg

いわゆるアメリカ的仕事ですね...
39kimball_key_sasakure.jpg

スベスベに研磨しておきました。
40kimball_key_yasuri.jpg

猫の最終チェックを受けOKを貰いました。
41neko_check_kimball_piano.jpg

「パンチングクロスonパンチングクロス」!斬新ですね...おまけに虫害が酷いです。
42balancecloth_cyuugai.jpg

フロントも虫害。
43kimball_frontpunch_cyuugai.jpg

全て取り払って
44kimball_punchingcloth_old.jpg

新しいパンチングクロスに交換。
45kimball_punchingcloth_new.jpg

調整作業をしている間に上前パネルの剥がれたところを接着しておきます。
46kimball_panel.jpg

美しいキンボールのデカール。屋根内側なので焼けがないですね。
47kimball_decal.jpg

こちらのお宅には状態の良いチェンバロもあります。
kimball_kawai_cembalo.jpg

下調律と本調律でなんとか止まりました。
48kimball_piano01.jpg
音色のほうもキンボールの良いところが出てきたように思います。ただこのピアノ、整調が相当荒れているので引き続き今後の定期調律で整調を根気よく見直していく必要がありそうです。調律3回目くらいには、大分本調子になるかなと思います。

キンボール(kimball)ピアノの調律・修理@東京都三鷹市

nice!(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。